陛下はあいさつの冒頭、「今日80歳の誕生日を迎え、このようにしてみなさんの祝意を受けることに深く感謝します」と謝意を示し、「今年もあとわずかになりました。喜ばしいこと、心の痛むこと、さまざまなことがあった1年でした」と振り返った。
さらに「東日本大震災の復興がいまだその途上にある中で、今年は大きな台風が大島を襲い、また少なからぬ地方が風水害の被害に苦しみました」と台風26号に伴う土石流で被害を受けた伊豆大島(東京都大島町)などに触れた。
そして「このような中で東日本の被災地には、厳しい冬が訪れようとしています。私どもはこれからも被災者のことを思いつつ、国民みなの幸せを願って過ごしていくつもりです。来る年がみなさんにとり、よい年であるよう心から祈っています。ありがとう」と述べた。【 毎日新聞 真鍋光之 】